歴史
小蓑地区は三木町の南端にあり、東は神山地区、南は徳島県、西は塩江町と高松市東植田町、北は、田中地区と接しています。気温は、平均13度で、三木町の平地より約2度低く、マイナス9度を記録するなど低温状態が続く日もあります。寒暖の差が大きいため、おいしいこみの米が作られています。
小蓑という地名が初めて出てくるのは、木田郡史によれば、源順著の「和名抄」です。 香川県史より推測すると、一郷は約五十戸九百人を単位としていたことから、小蓑にも集落が小蓑川沿いにあって、農耕生活をしていたものと思われます。したがって、平安時代初期にはすでに人々が定着していたものと考えられます。
産業では、20年前までは、米麦を中心とした農業が中心で、農閑期には木炭づくり、薪づくりが行われていましたが、昭和30年後半から高度経済成長時代に推移するとともに、産業人口も二極化し、地区に残って高原野菜、酪農、いちご等多角経営に乗り出すものと、高松方面の他の職種を求めていくものに分かれ、若者の定着率が極端に低くなり、これが過疎化・人口の高齢化へ拍車をかける大きな要因となりました。
現在は、人口約160人の方が小蓑で暮らし、少しでも小蓑地区を盛り上げるために、レストランの運営や農作物の栽培を行っています。